2012年6月11日月曜日

すこし遅れましたが、いよいよ。

ようやく、オフィシャルページができちゃいました。

友人曰く、「これ、2人でやってるとは誰も思わんやろうね。。。」
(これ、すごくうれしいほめ言葉です。ざぶとん三万枚!)
(M先生、K先生、ありがとうございます。)

で、実はオンラインストアもシステムは既に完成しています。
ただ数点の商品コメントが「この文章はダミーです。」のまま。。。

そう僕がコメントを書けばOKなんですが、ここにきて
扁桃腺炎がブレイク!丸4日間寝込む事件が発生。
さらに本日、復帰したにもかかわらず、動画を編集しだす始末。

明後日には、明後日には。。。
完成させます。

fab-fabric sewing studioオフィシャルホームページ(http://fab-fabric.com/)



















で、このブログもオフィシャルページ内のブログにお引っ越しです。











2012年5月21日月曜日

オリジナルパターンをつくる

既存の型紙、いわゆるパターンというのは、とにかく見にくく、使いにくい。

1枚の大きな紙に各パーツが重なりあい、どの線がどのサイズなのか???

トレーシングペーパーで各パーツを切り出す作業だけでも、ぐったりするのではないか?

もちろん、パーツが切り出してあるパターンも売られてはいるが、その分お値段は割高。

で、オリジナルでつくりました。

縫い代がついているので、そのまま使えます。

デザインをつくって、パタンナーさんにパターン化してもらって
専用の複雑なカットができるプリンターで1パーツ、1パーツ
切り出して、ようやく1セット。

途中で、断念しかけるほど製作コストがかかります(笑)

本体以外のコストは圧縮すべく、パッケージはもちろん自作(DTP)です。

























ようやく月内のスタートが射程に入ってきました。



2012年5月6日日曜日

DW=台帳週間(Daichou-Week)

DW。
まさに台帳週間でした。

予定通り100点の台帳が完成しました。



















どんな素材・織り・柄の布地なのか?
風合いは・手触りは?
厚さ・やわらかさは?
何をつくるといいのか?
縫いやすいのか?
どうアレンジがきくのか?
洗濯は?アイロンは?
などなど。





















一枚の布地をこれでもかとじっくりみて
言葉・写真・動画でつむぎ直していきます。

オンラインで買い物して、「イメージと違った」というはつらい。
だから、写真だけじゃなくて動画もいるだろうと。
動画だったら、イメージに合うBGMもいるだろうと。

てんこ盛り。

1枚1枚、タグにスタンプをうって。




















ただし、ここはまだ4合目付近。
来週になれば、頂上も射程距離に入ってくるはずだが。

頂上で景色をみたら、終わり?下山?

そのときには、また登るべき、あたらしい山ができています。

ひとまず、進捗報告でした。

2012年4月19日木曜日

オマケが届いた

オマケが届いた。

手作りした服には基本的にブランドタグがない。

ただ、タグがないと「らしさ」もない。

ならばと気前よくタグをオマケにしようと発注して3週間。

ブツが届いた。






















朱子織で、立体感あり。





バッグにつけると。。。





















いい感じやん。



ソーイング・ピープル涎垂のノヴェルティになりますように。


合掌。

2012年4月15日日曜日

SOWING THE SEEDS OF LIFE

♪そぉいんざ〜し〜ぞぉぶ、らあいふ♪(そぉいんざぁし〜・そぉいんざぁし〜)

サビだけを鼻歌にのせて、我が家の農業試験場に「深型おいもプランター」を新たに設置し「暮らしの種」を播きました。

年明けから放置していたので、まずは雑草の撤去と起耕。

ここで???






















雑草に混じってレタスがひと株。

愛情を注ぐと植物の生育に云々といいますが、この子は親の背中を見て育ったようです。

今期は二十日大根・ラディッシュ・クレソン・アンディーブ・クロッパーレタス・ルッコラ・にんじん・ズッキーニ・ねずみ大根・なすを植えてみました。



















今後は圃場をさらに拡張して、庭全面を畑化し、野菜の自給率100%を目指します。

大家さんもびっくりのエディブル・ランドスケープ(食べられる景観)。

いくぜ。































そういえば、sowing(種を播く)とsewing(布を縫う)は同じ発音でした。
へぇ〜。


2012年4月7日土曜日

STAMPRACTICE

やさしくすると、かすれる。

きつくすると、美しくない。

「請求書在中」とはレベルが違う、スタンプとはかようにむずかしいものか。

練習して、押しまくるぜ!


2012年3月31日土曜日

ドアプレートを取り付けて

「激忙」の3月でした。

もちろんこれまでも「手を抜いたこと」もありませんし「手を抜く余裕」もありませんでしたが、マーケターとしての持てる力をすべて出しきったといえる月ははじめてのような気がします。

これまでお悩み事を抱えたクライアントに持てる知識とアイデアを提案することを生業にしてきましたが、これは「振り付け師」のようなイメージです。

振り付けに悩むダンサーのみなさんに
「こんな曲で・こんな風な振りで踊ってみましょう!きっと観客のみなさんは喜びますよ」
「ここの振りはもっとクイックで!ターンはピタッと、止まって下さい!」
そんな感じです。

振り付けを指導することで「ギャラ」を頂いていました。

そんな僕も明日から「ダンサー」になります。
練習がうまくいけば、初舞台は5月中旬ですが、もう少し時間がかかるかもしれません。
そして、ギャラが頂けるようになるプロのダンサーになるのはもっと先だと思います(笑)

ダンサーを目指したきっかけは「iPhone」です。

それまでケータイ、パソコンにはあまり関心がなかった僕の生活が一変しました。
出張に重いパソコンを持ち歩く必要がなくなり、極端にいえばiPhoneと現金さえあれば
どこにいても本も音楽も写真もムービーも仕事の書類もなんとかなるようになりました。

iPhoneはマーケティングからうまれたものではありません。
逆にいえば、マーケティングではiPhoneはうみだせません。
僕がiPhoneから感じた衝撃や感動とマーケティングとがあまりに遠かったがゆえに
ひとに踊りを教えるのではなく、自分の踊りでひとを驚かせたり・役に立ったり・幸せにしたいと思うようになりました。

そして、洋裁と布に出会ったことで、自分で踊ることに決めました。

「激忙の4月」を目前に、まずはストレッチがわりに事務所のプレートを貼ってみました。



2012年3月13日火曜日

ミシン軍団のみなさま

ヨメ曰く「ミシンはJUKI一択」だそうです。

ミシンは大きく家庭用・職業用があって、薄いものから厚いものまで

真っ直ぐキレイに縫うのには職業用、それも工業用ミシンにルーツを持つ

JUKIのものがシンプルで使いやすいそうです。

このあたりのことはJUKI一筋15年のヨメにお任せですが、たしかにそういわれると

凛としたお姿をなさっていて、やや男性的な風格があります。

そんな職業用本縫いミシン4台とロックミシン2台の軍団のみなさまが
到着なさいました。

























なかなかの「ソーイング・スタジオ感」。



そして看板代わりのサインも窓に。

























夜はこんな感じに。

























じわじわ・こそこそ進んでいくのはアジトをつくる感覚に近い。

2012年3月3日土曜日

ロゴができました。





















ロゴができました。

テンション上がってきました。

名前負けは避けたい。



先生、ありがとう。

2012年2月18日土曜日

祝・初入荷

ようやく布地屋さんの雰囲気が出てきました。








































祝・初入荷です。

まだまだ棚には「かなり余裕がある」状態。

春までに「あとすこし余裕がある」状態にしたいところです。

市場に出回らない希少な布から問屋さんの商品台帳に載っていない布(その場で商品コードを起こしてた)まで、足で仕入れた布たち。

ほんとうに「じわり・じわり」進んでいる。

2012年2月17日金曜日

布を切るための机

これがないと始まらない、始められない。

ヤツが来た。

ウッシー牛島が連れてきた。


親子で連れてきてくれた。(お父さん重いのにすいません)

が、しかし。。。












(ヨメ:「段差がある〜」)
(ウッシー:「・・・。」)











いざ、完成に向けて最終調整に入ったところで色々「もっと、こうしたい、ああしたい」が錯綜。

これがウッシーの職人魂を刺激してしまった。

『持って帰っていいですか。。。』(高倉健みたいな感じで)
不器用な男です、ウッシー。


そして昨日。。。


















ウッシー牛島・作「布を切るための机」が完成。



























うっすら見える「筋」ははさみをすべらせるためのもの。浅くても深くてもダメなそうな(ヨメ談)0.4mmぐらい、微妙。

10cm間隔で入れることで、モノさしをあてなくても長さを計れて、そのまま切れる仕様になっています。

まさに「魂は細部に宿る」。

2012年2月6日月曜日

洋裁を料理のように。

僕が洋裁のための布地を扱う事業をはじめるというと、???という顔をされる。

そして、『今、洋裁をするひとは増えている?減っている?』(減ってるでしょ?というニュアンスで)と尋ねられる。

僕は決まってこう答える。『まあ、減ってるちゃ、減ってるけど。。。』

変な日本語だけど、洋裁をするひとは「減りながら、増えていく」と思う。

僕たち「団塊ジュニア」の実家には普通に「ミシン」があった。
こどもに着せる服のいくつかはおかあさんが作るものだった。
経済的に服をつくる「必要」があった。それが普通だった。

それがいつからか「買ってきた方が安い」になって重いミシンは目に入らないところに仕舞われた。

状況はそこからさらに「絶対買ってきた方が安い」にシフトし、完全に定着した。
実際「安かろう・悪かろう」ではなくなったことも大きい。
これはひとりの生活者として、非常にありがたく便利だと、ときに感心することもある。

一方で、いわゆるハイブランドも一生ふれることはない高嶺の花ではなくなった。
経済的に(不況かどうかは別として)豊かになった。

この現象を「食」に置き換えてみれば、ファスト・ファッションはお店のお総菜であり、ハイブランドは高級レストランになるだろう。
で、この場合、手作り服=洋裁は家庭でつくる料理にあたる。

今、洋裁をする人のベースは圧倒的に団塊世代がその多くを占めるから、その人々が高齢化していけば、マーケットとしての洋裁人口は減るだろう。

しかし、マズローの欲求階層説にあてはめれば、人間の高度な欲求は「必要」を超えた部分にシフトしていくから、たとえば。。。

そばが好きな人が「スーパーで売ってる安いそば」でお腹いっぱいになって満足していたものが、「銘店のそば」を食べに行き、そして取り寄せる。さらに、最後には「そば粉から自分で打ち」はじめ、「そばの栽培」まで行き着くこともある。

家庭菜園で育てる野菜は「食糧」確保のためではなく、「趣味・娯楽」活動の結果である。

つまり、これから洋裁は「衣食住の根源的欲求」を満たす必要から解き放たれて、「自己実現的欲求」を満たす創造的活動のひとつとして、増えていく。のではないだろうかと思う。

ただ、その洋裁を取り巻く環境は団塊世代をターゲットにしたまま、すこし特別で敷居が高いまま。である。最近は「いいな」と思うものが少しずつあるけど、まだまだ少ないし、なぜかハイソで気軽さがない。

だから僕は、家庭でつくる1皿の料理ように気軽に楽しく、世界に1着を自分でつくる人のための環境をつくりたい。





















ウッシー牛島作・ミシンを置くためのテーブル。

2012年1月24日火曜日

【布旅】ヨーロッパツアー

パリ→マドリッド→バルセロナ→エクス・アン・プロヴァンス→リヨン→パリとぐるりの「布の旅」から無事帰還。

いつもなら3kgはウェイトを増やして帰ってくるところがハードな行程でそれは避けられた。

最初は何が書いてあるのかさっぱりだったメニューもさすがに今回は「選ぶこと」ができるようになったことも大きい(笑)

ただ、どんなにやばそうなカフェで注文しても「すべらないメニュー」がステーキである。

まさしく鉄板。(書く気はなかったが手が勝手にキーボードを押した)

























よく、「草履のような...」という形容詞が使われるが、実はそんなことはない。

強いて言えば「強力なうま味がつまった」肉である。

逆に日本の霜降り肉の脂はたしかにとろけて脳天直撃のうまさだが、ここ10年はうまいと思ったことがない。

ほどよい堅さの肉をよくかむとうま味が出てくる。脂は少ないから胃にもたれることもない。
だから、ツアー中は日に1・2度はステーキを食べた。

かように肉食において西欧に「一日の長がある」ように布地において、彼の地の奥深さはすさまじい。畏れすら感じる。

まず布地の専門店に人が途切れなくやってくる。
セールをやっていることもあり、お安くはなっているが、要らないものはお安くなっていても要らないはず。

端布の山に体を突っ込んでいる人、高級なシルクを吟味する人。。。

布地が生活者に近い。いや布地が生活の一部になっている。

自分でつくれるものは自分でつくる。自分のセンスを信じている。

この感覚は今後日本でも確実に一つの潮流になると思う。

20世紀型の「ストックする文化」から21世紀は「フローする文化」へ。

大きな家に着れないほどの服を毎シーズン買ってため込むライフスタイルに憧れるひとは少なくなるだろうと思う。(僕も持ち物だけは身軽になった。身体については。。。だが)

ファスト・ファッションが「利便性」という大きな存在価値によって、人々の生活に定着する一方、「贅沢で・憧れる・憧れられる1着」はメゾンやハイ・ブランドの1着ではなく、【自分でつくった1着】になるのではないだろうか?

かあちゃんがつくったきんぴらレンコンにはどんな料亭の味も敵わぬように。

そんな僕の「予想」はこの旅を経て「確信」に変わった。